不倫の慰謝料請求300万円は高すぎる!?ミオヤマザキで学ぶ慰謝料相場

不倫

不倫をしたら慰謝料を払わなければならないということは誰でも知っているかと思いますがその相場までご存知でしょうか。

僕は今まで多くの人が「300万円」と口にするのを聞いたことがありますが、これなぜなんでしょうね?

ミオヤマザキの「民法第709条」という曲で

しめて300万?払うわけないじゃん。バッカじゃなーい!?

と歌われているから?

 

法律業務に携わる者からすれば300万円の慰謝料ってかなり高額だなーという印象ですね。

ということでミオヤマザキの「民法第709条」を題材に不倫の慰謝料請求についてお話します。

被請求側の視点でのお話です。

 

 

歌詞はこちらから

 

民法第709条と慰謝料

第709条【不法行為による損害賠償】

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

民法の中で最もよく聞くのがこの709条かと思います。

要は「違法なことをして損害与えたんだから賠償しなさい」という内容。

なので多くの事件関係してきます。

そして「悪いことをしたら慰謝料を払わないいけない」という認識の根拠となっている法律です。

 

慰謝料は心、気持ちに対して払われる損害賠償となります。

心や気持ちに値段はないので、過去の裁判の判決を参照しある程度決まってくるものになります。

 

慰謝料の相場

民法第709条の曲の中でミオヤマザキは300万円の慰謝料請求を受けていますね。

300万円というのは高額な部類に入ります。

慰謝料は不貞の結果夫婦関係がどうなったかで大きく変わってきます。

  • 離婚や別居に至った場合 100~300万円
  • 至らなかった場合 50~100万

というのが一般的な相場とされています。

これは多くの法律事務所がホームページなんかに載せてたりしますね。

 

裁判ではそのほかに

婚姻期間・交際期間・不貞の回数・子供の有無・年収・立場(上司部下など断りにくい関係だったかなど)

などの事情を総合的に裁判官が判断して判決を下します。

300万円が上限ということは無いので悪質なケースなどはより高額な判決が下ることもあるようです。

 

どうでしょう?

曲に出てくる瀬戸夫妻は離婚には至ってないようなので

こうして相場を知ると300万円の請求ってかなり高く感じませんか?

まぁ請求側からすると相手が合意する可能性もあるのでまずは高い金額から請求していくのは普通っちゃ普通ですよね。

請求するだけならいくらであろうと個人の自由ですからね!

 

求償権の行使

慰謝料請求についてはご存知の方も多いと思いますが求償権は知らないという方は多いと思います。

不倫の慰謝料請求の話には欠かせない求償権とは何かを説明します。

 

求償権とは慰謝料を相手の配偶者(不倫相手である瀬戸ナツキの夫)に請求することができる権利のことを言います。

不倫(不貞行為)というのは一人ではできません。

必ず不倫相手という共犯者がいるわけですね。

 

 

100万円を相手に払ったとしますよね。

そうすると不倫相手に「私が全額賠償したからアナタの負担分を私に払え!」という請求ができるわけです。

 

応用すれば相手の瀬戸ナツキに

「100万円の請求のうち50万を支払います。その代わり求償権を破棄するという条件で和解しませんか?」

という交渉も可能になります。

 

どういう場合にどういう割合で主張できるのか、主張が効くのかについてはケースバイケースなので

もし請求を受けた場合は専門家である弁護士に相談しましょう。

 

内容証明郵便で請求が届いたら

曲中では内容証明通知書という題名で請求書面が届いていますね。

3日以内に返事がない場合は訴訟に移行しますと。

 

内容証明通知書って仰々しくて身構えてしまうと思いますが

それ自体には法的な効力はありません

なので落ち着きましょう。

書かれている通り3日経てば勝手に訴訟提起されるわけでもなく300万円の支払い義務が生じるわけでもありません。

 

かといって無視したら本当に裁判を起こされる可能性はあるのでちゃんと対応しましょう!

結局は裁判を起こすかどうかは相手次第なのです。

 

時効

曲中に「時効もない」という歌詞が出てきます。

どういう意図の歌詞かはわからないですが、時効はあります。

  • 不貞行為があると知った時から、もしくは別居や離婚時から3年(消滅時効)
  • 不貞行為があった日から20年(除斥)

時効は中断されることもありややこしいです。

こちらも専門家でないと判断が難しいですし、とても大事なポイントとなるので弁護士へ相談しましょう。

 

「結婚してるって聞いたの最近だし」

という歌詞が出てきますね。

交際当初に瀬戸ナツキの夫が独身だと嘘をついていたりすれば支払う必要がなかったりします。

ただし本人が既婚であることを黙っていても、気付ける状況にあるのに気付けなかった場合はその限りではありません。

709条の条文に記載されている”過失”とはこのことです。

 

まぁこの歌詞だと発覚後も関係を続けていたようなのでミオヤマザキはアウトでしょう!

 

さいごに

曲の最後に手切れ金として500万円を受け取っています。

本来は支払う立場なのでこれで手を打つのがいいんじゃないでしょうか。

 

けれど失恋は一生を蝕む毒です。

金銭では割り切れない想いがきっとあるでしょう。

 

誰しもできれば不倫はしたくないはず。

正当化するつもりはないですが

不倫をした側にもくみ取られるべき事情があり守られるべき権利はあります。

 

ミオヤマザキの「民法第709条」のような事態になってしまったら一人で悩まず専門家に相談しましょう。